ローカルLLMを自宅PCで動かしてみた|複数台で試して分かったこと

AI・機械学習

ローカルLLMを自宅PCで動かしてみた|複数台で試して分かったこと

ChatGPTのようなクラウドのAIサービスは便利だけど、「このデータ、外部のサーバーに送っていいのかな」と気になる場面や、「ちょっと試したいだけなのに、毎回課金するのも気が引ける」と思う場面がある。そこで試しているのが、自分のPCの中だけでAIを動かす「ローカルLLM」だ。実際に複数台のマシンで動かしてみた記録をまとめる。

  • 3台実際に検証したマシン
  • 12B主に使ったモデルサイズ
  • 2017年式古いノートPCも再活用

1ローカルLLMとは

クラウドのAIサービスと違い、AIモデル自体を自分のPCにダウンロードして、ネットに繋がなくても動かせる仕組みのことを指す。入力した内容が外部のサーバーに送信されることもない。会話の内容を気にせず試せる、コストがかからない、という点が一番のメリットだ。

2なぜ試したのか

きっかけは単純で、クラウドAIへの依存を減らしたかったのと、コストをかけずにいろいろ試したかったからだ。手元にあるPCのスペックを活かせるなら、それに越したことはない。

3導入は簡単|Ollamaを使う

ローカルLLMと聞くと難しそうに感じるかもしれないが、実際はコマンド一つで済む。「Ollama」というツールを使えば、モデルのダウンロードから実行までがまとめて行える。

ollama pull gemma3:12b ollama run gemma3:12b

これだけで、モデルのダウンロードと起動が完了する。専門的な環境構築は特に必要なく、拍子抜けするほど簡単だった。

4複数台のマシンで試してみた

一台だけでなく、手元にある何台かのマシンで動かして、違いを比べてみた。

🖥️

Windows機(AMD/NVIDIA)

グラフィックボードを積んでいるマシンでは、体感でもはっきり分かるくらい応答が速い。

💻

Intel Mac

GPUの支援がない分、Windows機と比べると動作は控えめ。普段使いの範囲では十分動く。

♻️

古いノートPC(2017年)

Windowsでも通常のmacOSでもなく、Linux(Pop!_OS)に入れ替えて検証用マシンとして再活用。型落ちでも軽量モデルなら十分動く。

同じモデルでも、マシンのスペック次第で体感速度がまったく違う、というのが実際に複数台で試して一番実感したところだ。

5実際に使ったモデル

主に使っていたのは、Googleの「Gemma 3」12Bモデルと、「Qwen2.5」だ。日本語の受け答えも十分実用的で、要約や下書き作成くらいの用途であれば不満はなかった。

💡 2026年時点で振り返ると

この分野は動きが速い。Qwen3系やDeepSeek-R1、Llama 4といった新しい世代のモデルが次々登場しており、当時使っていたモデルはすでに一世代前という位置づけになっている。

62026年、どのモデルを選ぶか

これから始める人向けに、2026年時点でのスペック別の目安を整理しておく。

環境別のモデルの目安(一般的な情報を整理したもの)

メモリ8GB程度/CPUのみ軽量モデル(Phi-4-miniなど)
VRAM16GB程度汎用モデル(Qwen3 14Bクラスなど)
VRAM24GB以上本格運用が可能なクラス(Qwen3 30B、DeepSeekなど)

手元のマシンのスペックに合わせて、無理のない範囲のモデルを選ぶのがコツだ。大きすぎるモデルを無理に動かそうとすると、動作が重すぎて実用にならない。

7何に使っているか

一番よく使っているのは、写真整理まわりだ。画像を認識できるモデル(Gemma 3など)を使って、大量にたまった写真を内容ごとに振り分けるような使い方を試している。クラウドに写真をアップロードせずに処理できるのが、ローカルLLMならではの安心感だ。

8いいところ・注意点

◎ いいところ

  • コストがかからない
  • データが外部に出ない
  • 思い立ったときにいつでも試せる

△ 注意点

  • PCのスペックがそのまま性能の上限になる
  • クラウドの巨大モデルと比べると精度で及ばない場面もある

「なんでもできる魔法のツール」ではなく、「手元でできる範囲を、コストゼロで試せる道具」というくらいの位置づけで使うのがちょうどいい。

9まとめ

  • 導入はコマンド一つで完了
  • 複数台で試すとスペック差がはっきり分かる
  • コストゼロでいつでも試せる

複数台のマシンで実際に試してみて分かったのは、ローカルLLMは思っていたより簡単に始められる、ということだ。導入のハードルはコマンド一つ分しかない。あとは手元のマシンのスペックに合わせてモデルを選べば、コストをかけずにAIを試せる環境が手に入る。

クラウドAIに頼り切るのも便利だが、たまには自分のPCの中だけで完結するAIを試してみるのも面白い。

本記事は実際に個人で構築・利用している環境に基づくものです。モデルの性能や推奨環境は日々更新されているため、最新情報は各モデルの公式情報をご確認ください。

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